2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

ジーバーベルクによる『政治の美学』その2

ジーバーベルク氏のサイト(2009年1月28日の記事・その続き)に『政治の美学』の写真が掲載されています。 お知り合いがジーバーベルク氏に内容の説明や部分的なドイツ語訳をなさったようです。著者としても感謝します。

みじかくも美しく燃え(Elvira Madigan)

謎のひとつが解明されました。 『政治の美学』で言及した、クラウス・テーヴェライト『男たちの妄想』の図版で出所がわからなかったものの一つ(拙著77頁図5) 読者の渡辺さんのご指摘(コメント欄にて)で、この図版がスウェーデン映画『みじかくも美しく燃…

ジーバーベルクによる『政治の美学』

Herr Syberberg, vielen Dank für Ihre Bemerkung über mein Buch. Aber mein Name ist nicht Jan Tanaka, sondern JUN Tanaka! ジーバーベルク氏のサイトに『政治の美学』の写真や映像が掲載されています。 Jan Tanakaの著書になっていますが。 拙著は自宅…

バーダー・マインホフ・コンプレックス

RAF(ドイツ赤軍)を主題にしたドイツ映画『Der Baader-Meinhof-Komplex』がアカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた。概要はここ 。作品情報はここ 。この映画にもベルント・アイヒンガー(『ヒトラー最後の12日間』)が絡んでいる。3月20日に日本公開…

(反)ユートピア小説

大学院の制度的な問題をめぐって、十年以上前に書かれたいくつかの公的資料を読む。 備忘までに二つ。 大学審議会 大学院部会((第108回)議事要旨) 21世紀の大学像と今後の改革方策について ―競争的環境の中で個性が輝く大学― (答申)(平成10年…

「人間的」建築の「責任」

某所での会議。ある建築史の書物(翻訳)にテラーニ論を見つける。「ファシスト」テラーニをめぐって、その建築家としての「責任」を問う論調。政治的に正しい議論。しかし、あのテラーニに対して「責任」を非難するとは! そして、末尾には──こともあろうに…

展覧会情報

「EU現代最優秀建築賞(ミース・ファン・デル・ローエ賞)とヨーロッパ現代建築の20年回顧展」が開催されるそうです。 ノリさん情報。 1月21日(水)より1月27日(火) (第1会場 東京都庁第一庁舎南展望塔 展望ギャラリー 45階) 1月21日(水)より2月11日(水…

翁と童子

金賢旭さんの著書『翁の生成──渡来文化と中世の神々』(思文閣出版)を頂戴する。翁の生成―渡来文化と中世の神々作者: 金賢旭出版社/メーカー: 思文閣出版発売日: 2009/01メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (1件) を見る[rakuten:book:131…

『政治の美学』参考資料情報

書籍以外の資料(DVDやCD)で入手方法がわかりにくいものについて、購入のための情報を記します。書籍であれば図書館を通じた取り寄せが比較的可能ですが、こうした視聴覚資料は借用が難しい場合も多いので。1.ジーバーベルクの映画DVD 「ルートヴィッヒ」…

「大学の絶望」?

久しぶりに総合誌、文芸誌を講読してみた。 『中央公論』では「大学の絶望」の特集。「下流化した学問は復活するか」と題されているが、「下流化」などというわけのわからない概念を使っている時点で、「学問」としてはすでに終わっている。対談や論考はさま…

書評:今福龍太『群島-世界論』

読売新聞掲載の書評です。 書誌情報は 田中純、今福龍太『群島-世界論』 、「読売新聞」2009年1月11日付朝刊。

ヴェネツィア2003

ヴェネツィア・ビエンナーレの年。 懐かしい名前で思い出して。 ヴェネツィア・ビエンナーレその他、2003年6月。YouTube(パラディオ篇とヴェネツィア篇第1部も)

Plagiarism

剽窃をめぐって。 ある人物について調べていたら、翻訳の剽窃問題にぶつかった。先行する訳を咀嚼してあらたな訳を生み出すには技術が要求されるし、どこまでを剽窃とするかの判断も簡単ではない。しかし、参考にした訳の所在を隠したりすることは、少なくと…

群島・人口・散歩

書評した本、気になっていた本のいくつか。沼野充義さんの今福龍太『群島-世界論』評(毎日新聞):リンク 群島‐世界論作者: 今福龍太出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2008/11/21メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 4回この商品を含むブログ (19件) を見…

同時代性と非同時性

同じ時代に生きること。UTCPのBlog にいくつか記事を執筆。そこにも書いたが、思想史のOral Historyは早く手がけるべき仕事だろう。橋川文三の世代経験を調べていて、彼の時代には数年の差が精神形成の巨大な違いになって表われたことを知る。たとえば、マル…

「読書委員が選ぶ2008年の3冊」と《読書委員この1年》

遅ればせながら、昨年末、読売新聞に掲載された記事です。 全体の内容はこちら。 わたし自身については次の通りです。■田中純(思想史家、東京大学准教授) 〈1〉太田好信著『亡霊としての歴史』(人文書院、2400円) 〈2〉ユベール・ダミッシュ著『雲…

『政治の美学』レクチャーの記録

1月8日に行なったレクチャーの記録です。 1時間20分のMP3音声ファイル、55.2MB。ところどころ問題発言もありますが、公開します。

こんなお知らせが・・・・・・

2009/1/5 「私と科研費」の創刊について(日本学術振興会より)「私と科研費」って・・・・・・

田中純『政治の美学──権力と表象』レクチャーのお知らせ

昨年末に刊行された拙著『政治の美学―権力と表象』について、大学院「表象技術論II」の授業時間を用いたレクチャーにより、内容の解説と補足を行ないます。日時:2009年1月8日(木)14時50分〜16時10分 場所:駒場キャンパス8号館323冬学期の受講者以外に…

David Bowieはもうすぐ62歳になる。

1947年1月8日生まれです。 All Music GuideのウェブサイトでBowieの作品評価を見ようとして気づいた。 還暦はとうに過ぎているわけですね。ところでこのページでの評点だけれど、Ziggy, Low, Heroes, Scary Monstersが★5つ(満点)、Aladdin SaneやStation t…

『政治の美学』ビデオ

解説用に作り始めたスライドを応用し、10分弱のビデオ(19MB)に圧縮してみました。YouTubeでは画像が粗くなって読めないため、QuickTime形式のままです。『政治の美学』ビデオこれだけでは内容までわかりませんが、映画の予告編のようなものとして。追記: …

謹賀新年

並べてみました。