「人間的」建築の「責任」

某所での会議。ある建築史の書物(翻訳)にテラーニ論を見つける。「ファシスト」テラーニをめぐって、その建築家としての「責任」を問う論調。政治的に正しい議論。しかし、あのテラーニに対して「責任」を非難するとは! そして、末尾には──こともあろうに──アールトの「芸術には、人間的か、または人間的でないか、という二つのことしかない」という言葉が引かれる。
嘆息。深く。