Plagiarism

剽窃をめぐって。
ある人物について調べていたら、翻訳の剽窃問題にぶつかった。先行する訳を咀嚼してあらたな訳を生み出すには技術が要求されるし、どこまでを剽窃とするかの判断も簡単ではない。しかし、参考にした訳の所在を隠したりすることは、少なくとも剽窃の意図をうかがわせるには十分だろう。
ちなみに、欧文テクストについては、簡単なオンラインサービスがあり、ネット上に類似した文書がないかどうかをチェックできる。
SeeSources.com

これは学生のレポートで頻繁に剽窃が行なわれることへの対処方法として作られたサービスだという。日本語でも同じサービスがあればいいのに。もちろん、検索サイトを利用すれば発見はできるし、実際そうやってかなり重要な位置づけの論文に無断引用を発見したこともある。
こうした剽窃もメディアの悪しき戦略的利用だとすれば、目的のためには手段を選ばないといった類の意図的なルール無視をみずからに許容してしまう心性が存在しているように思う。
ある種の人間類型というか。