2009-02-01から1ヶ月間の記事一覧

群島的組織体?

今日のところは事情があって詳しく書けない事柄について。 作品でも組織体でも何でも良いのだが、分散型の協調システムで「偉大な」ものが生み出されたことはあるのだろうか? 偉大な、という形容句そのものがアナクロニズムか? アナクロでも何でも、ひとは…

出版不況

小田光雄氏の「出版状況クロニクル」にこうある。 しかし出版敗戦の現実は昨年から新しい局面に入ったと思われる。それは本クロニクルでも一貫して言及してきた雑誌の凋落と広告収入の激減であり、雑誌を柱とする大手出版社を直撃し、月次の赤字が深刻になっ…

森山大道『bye-bye polaroid』

タカ・イシイ・ギャラリー刊。 『芸術新潮』2月号に記事がある。 「ポラロイドってインスタントなのに、ものすごい物質感がある。フィルムそのもの、そして、写った世界にね。それに時間が消えちゃうでしょ? いま、写した目の前がとても遠い時間のように見…

『週刊読書人』に『政治の美学』書評

『政治の美学』の書評が掲載されました。評者は山口裕之さん(東京外国語大学)です。 『週刊読書人』2009年2月20日号3面に掲載。 「密度の高い表象分析──「ファシズム的」なものの本質へ」という見出しです。

夏のプロジェクト

ここはあくまでミラーサイトで、「本職」の現場は別のところなのだが、微妙なずれを作りだし始めている。とまれ、4月以降の授業内容登録が迫り、ちょうど「実習」というカテゴリーが当たったため、学部生と大学院生を競わせるような、2つのプロジェクトを考…

異種混淆

大学院は制度上、いわゆる人文系研究者育成の場だから、学術論文で成果を出さなければならない。 とはいえ、まあ、成立以来、そのことだけにとどまらない拡がりをもってやってきたのだし、研究以外の面での才能を引き出し発揮させる場があってもいいだろうと…

書評:鈴村和成『ランボーとアフリカの8枚の写真』

読売新聞掲載の書評です。 書誌情報は 田中純、鈴村和成『ランボーとアフリカの8枚の写真』、「読売新聞」2009年2月8日付朝刊。ランボーとアフリカの8枚の写真作者: 鈴村和成出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2008/12/02メディア: 単行本 クリック: 1…

『灰とダイヤモンド』

日本版のDVDはない。Ashes & Diamonds [VHS] [Import]出版社/メーカー: Homevision発売日: 2000/06/16メディア: VHSこの商品を含むブログ (1件) を見る完璧な構成。

道化

道化の語る言葉は何が真面目で何が不真面目かわからない。 これを根源的な決定不可能性(笑)と言う。

『政治の美学』関連情報ページ

必要が生じ、簡単にURLを紹介できるように、ひとつにまとめました。『政治の美学』のために

三木成夫

ともかく日記を書く必要があるので手短かに。 三木成夫の書いたものが「トンデモ」扱いされるのはよくあることだが、「ヘテロセクシュアルのおっさん」という指摘を見つけて虚を衝かれた。なるほど。 しかし、ある種の激しい嫌悪感の表明は、逆にその人自身…

ランボー、アフリカ

鈴村和成『ランボーとアフリカの8枚の写真』の書評を書きました。 次の日曜日に掲載される予定です。 中学時代、最初に読んだのは、ご多分に漏れず、小林秀雄訳です。詩のまねごとをしばらく試みたこともありました。『イリュミナシオン』の一篇を絵に描こ…

『みすず』読書アンケート特集

特集号が届きました。徳永恂さんに『アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮』を取り上げていただきました。わたし自身の回答は次の通りです。1の棚 『政治の美学──権力と表象』(東京大学出版会、二〇〇八年)のための論文改稿に数カ月を費やしたため、その過程…

田中純が興奮した20冊と1枚(番外1冊)──『政治の美学』のために

書店での小さな書籍フェアのために選書した一覧です。政治の美学―権力と表象作者: 田中純出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2008/12/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 44回この商品を含むブログ (26件) を見る●趣旨 拙著『政治の美学──権力と表…

Nossendorf, Tokio oder sonstwo

ジーバーベルク氏のサイトを見て。 内容は断片的にしか伝わっていないのだが、いや、そうだからこそ、例えば映像化した「予告編」や附録とした地図へのジーバーベルク氏の関心が、意味深く思われた。そして、あのようなかたちで言説とイメージを「圧縮」する…