ニグレド

四方田犬彦『歳月の鉛』を読む。
よく知る人物や場所が登場するため、著者と世代は異なるにしても、いろいろと感慨を覚える。
だが、それは措いて、もっとも懐かしい名は佐藤重臣ケネス・アンガーの上映会には何度も足を運んだ。

エピステーメー』の惹句だったという「思想の世界に亀裂よ走れ」を銘記する。
今現在の関心と重なって印象に残ったのは、『シネマグラ』刊行前後の回想。
雑誌、同人誌というメディアが生まれてゆく過程の熱気に、自分の記憶を重ねる。




Confusion will be my epitaph.